正答1
解説
正解は1です。
乳幼児の聴力検査のうち、聴覚閾値を求められない検査を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 自動ABRは、一定の音圧(35dBnHL程度)のクリック音に反応があるかを自動で判定するスクリーニング検査です。
結果は「パス」か「リファー」で示され、聴覚閾値は測定できません。
2:× COR(条件詮索反応聴力検査)は、音が出た方向へ振り向く反応を光る人形で強化し、閾値を求める検査です。
生後6か月ごろから閾値の測定が可能です。
3:× ASSR(聴性定常反応)は、変調音に対する脳波の反応から、周波数ごとの閾値を他覚的に推定できる検査です。
4:× VRA(視覚強化式聴力検査)は、音への振り向き反応を映像などで強化し、閾値を求める検査です。
5:× 遊戯聴力検査は、音が聞こえたら玉を入れるなどの遊びで反応させ、周波数ごとの閾値を求める検査です。
3歳ごろから実施できます。
【ポイント】
自動ABRはスクリーニング、通常のABRやASSRは閾値の推定に用いると区別しましょう。
乳幼児の行動観察による検査は、年齢に応じてBOA、COR、遊戯聴力検査と使い分けます。
【用語】
自動ABR:自動聴性脳幹反応のことで、一定の強さの音への脳幹の反応の有無を機械が自動判定する検査である。
COR:条件詮索反応聴力検査のことで、音源の方向を振り向く反応を光刺激で強化して聴力を調べる。
ASSR:聴性定常反応の略で、音に対する脳波の反応から聴覚閾値を推定する検査である。
VRA:視覚強化式聴力検査の略で、音と視覚の報酬を結びつけて乳幼児の聴力を調べる。
遊戯聴力検査:音が聞こえたら遊びの動作をさせて、幼児の聴力を調べる検査である。