正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
内耳と聴覚伝導路の各部位が担う機能を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 蝸牛の鋭い周波数同調を担うのは内有毛細胞ではなく外有毛細胞です。
外有毛細胞は伸び縮みして基底板の振動を増幅します。
内有毛細胞は振動を神経信号に変える主な受容細胞です。
2:× 半規管が感知するのは直線加速度ではなく回転加速度(角加速度)です。
直線加速度は耳石器(卵形嚢・球形嚢)が感知します。
3:○ 耳小骨筋(アブミ骨筋)反射は大きな音で起こります。
耳小骨の動きを硬くして中耳の音響インピーダンスを増加させます。
これにより内耳への音の伝達を抑えます。
4:× 音の方向覚に主に関わるのは蝸牛神経核ではなく上オリーブ核です。
上オリーブ核は両耳に届く音の時間差や強さの差を比較します。
5:○ 血管条は蝸牛管の外側壁にあります。
カリウムを多く含む内リンパを産生し、蝸牛内電位を保ちます。
【ポイント】
アブミ骨筋反射は顔面神経が支配するため、顔面神経麻痺の部位診断にも使われます。
【用語】
耳小骨筋反射:大きな音が入ると、アブミ骨筋が収縮して耳小骨の動きを抑える反射である。
血管条:蝸牛管の外側壁にある血管に富んだ組織で、内リンパ液の産生や維持に関わる。
蝸牛神経核:蝸牛神経が最初に入る脳幹の神経核で、聴覚の伝導路の中継点である。
半規管:内耳にある3つの半円形の管で、頭部の回転運動を感知する平衡器官である。