正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った指導)です。
特異的言語発達障害(SLI)は、知的発達や聴力に問題がないのに言語、特に文法の習得が遅れる障害です。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい文を繰り返し言わせるだけのドリル的な指導は、適切とはいえません。
場面と切り離した反復では、自発的な発話の中で文法を使えるようになりにくいからです。
2:× 相互作用の中で目標の文構造を使う機会を設けることは適切です。
実際の伝え合いの中で使うことで、文法が定着しやすくなります。
3:× 単語の意味役割を視覚的に示す方法は適切です。
「だれが」「何を」などを色や記号で示すと、文の構造を理解しやすくなります。
4:× 目標とする文構造の例を集中的に聞かせる方法は適切です。
集中的な言語刺激法と呼ばれ、聞く経験を増やして文法の習得を促します。
5:× 子どもの不完全な発話を、意味を変えずに正しい形にして返すことは適切です。
リキャストと呼ばれ、子どもの発話に沿って正しい形を示せます。
【ポイント】
SLIの文法指導では、子どもとのやりとりの中で正しいモデルを自然に示す方法が基本です。
【用語】
特異的言語発達障害:知的発達や聴力に問題がないのに、言語、特に文法の習得に遅れがある障害である。
リキャスト:子どもの不完全な発話を、意味を変えずに正しい形に直して返す大人の応答である。
意味役割:文の中で、動作をする人や受ける物など、語が担う意味上の役割である。
集中的な言語刺激法:目標とする文構造の例を、遊びや会話の中で数多く聞かせて習得を促す指導法である。