正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
嚥下反射の惹起が遅れる患者では、食塊が咽頭に流れ込んでも反射が起こるまでに時間がかかります。
その間に誤嚥しないよう、まとまりやすく反射を誘発しやすい食物から始めます。
【選択肢別解説】
1:× 流動性が高い食物は咽頭への流入が速いです。
嚥下反射が起こる前に気道へ流れ込み、誤嚥しやすくなります。
2:× 細かくきざんだ食物は、口の中でばらけてまとまりにくいです。
咽頭に散らばって残り、誤嚥の原因になります。
3:○ 冷たい食物は、冷たさの刺激で嚥下反射を誘発しやすくします。
訓練開始時にはゼリーなどを冷やして用います。
4:× 粘膜に付着しやすい食物は、口腔や咽頭に残りやすいです。
残った食物を後から誤嚥する危険があります。
5:○ 性状が均一な食物は、口の中でまとまりやすく、咽頭を一塊で通過します。
訓練開始時にはゼラチンゼリーのような均一なものが適しています。
【ポイント】
直接訓練の開始食は、均一でまとまりやすく、べたつかず、変形しやすいものが基本です。
一口量を少なくし、姿勢の調整も併せて行います。
【用語】
嚥下反射惹起遅延:食物が咽頭に入ってから嚥下反射が起こるまでに時間がかかる状態である。
直接訓練:実際に食物を用いて行う嚥下の訓練で、安全性に配慮して段階的に進める。
訓練食:嚥下の訓練に用いる食物で、性状や量を調整して誤嚥を防ぎやすくしたものである。
流動性:食物などの流れやすさの性質を指し、嚥下の安全性に影響する。