正答3
解説
正解は3です。
この問題は言語反応による測定が適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
記憶の種類によって、ことばで答えさせて測れるものと、行動の変化でしか測れないものがある点を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 言語反応で測定できます。
エピソード記憶は「いつ・どこで・何をしたか」という出来事の記憶です。
思い出した内容をことばで報告させて測定します。
2:× 言語反応で測定できます。
顕在記憶は、思い出しているという自覚を伴う記憶です。
再生や再認の課題で、ことばによって答えさせて測ります。
3:○ 言語反応による測定は適切ではありません。
手続き記憶は、自転車の乗り方のような技能や手順の記憶で、ことばで説明しにくい非宣言的記憶です。
鏡映描写課題の成績向上など、行動(遂行)の変化で測定します。
4:× 言語反応で測定できます。
感覚記憶は、スパーリングの部分報告法のように、短く提示した文字を答えさせて測定します。
5:× 言語反応で測定できます。
短期記憶は、数字の順唱のように聞いた項目を言わせて容量を測定します。
【ポイント】
記憶は、ことばで述べられる宣言的記憶(エピソード記憶・意味記憶)と、述べにくい非宣言的記憶(手続き記憶・プライミングなど)に分けられます。
【用語】
エピソード記憶:個人が経験した出来事についての、時間や場所を伴う記憶である。
顕在記憶:想起していることを意識でき、言葉で報告できる記憶である。
手続き記憶:自転車の乗り方のような、体で覚えた技能や手順についての記憶である。
感覚記憶:感覚器から入った情報を、ごく短時間だけそのまま保持する記憶である。
短期記憶:数秒から数十秒ほどのあいだ、限られた量の情報を保持する記憶である。