正答2
解説
正解は2です。
促音(っ)が音響的にどのように現れるかを問う問題です。
促音は後続の子音を1拍分長く保つことで実現されます。
【選択肢別解説】
1:× 摩擦区間の持続は、後続子音が摩擦音の場合にみられます。
「マッサージ」のように[s]が続くときです。
「マッチ」の「チ」は破擦音で、閉鎖から始まるため該当しません。
2:○ 「マッチ」では「チ」の破擦音の閉鎖が長く保たれます。
スペクトログラム上では、エネルギーのない無音の閉鎖区間が長く持続します。
3:× 母音の無声化は、無声子音にはさまれた狭母音(い・う)などに起こる現象です。
促音そのものの音響的特徴ではありません。
4:× 口蓋化は「チ」の子音自体の特徴です。
促音で観察される特徴ではありません。
5:× 鼻音化は鼻音の前後の母音に起こる現象です。
「マッチ」の促音の部分では鼻音化はみられません。
【ポイント】
促音は、後続子音が破裂音・破擦音なら閉鎖区間、摩擦音なら摩擦区間が長くなります。
どちらも約1拍分の長さになる点が特徴です。
【用語】
促音:「っ」で表される、一拍分の長さをもつ詰まる音である。
閉鎖区間:破裂音や破擦音で、口の中を閉じて音が出ていない区間である。
スペクトログラム:音を周波数と時間の関係で表した図で、音の構造を目で確認できる。
母音の無声化:母音が声帯の振動をともなわずに、ささやくように発音される現象である。
口蓋化:舌の中央部が硬口蓋に近づいて、子音にイのような響きが加わる現象である。