正解を3つ選んでください。
正答3・4・5
解説
正解は3と4と5です。
失語・失読などの症状と、それが特徴的にみられる症候群の組み合わせを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤った組み合わせです。
語長効果(語が長いほど読みに時間がかかる)は、一文字ずつ読む純粋失読の特徴です。
失読失書では読みと書字の両方が障害され、語長効果は特徴とされません。
2:× 誤った組み合わせです。
健忘性失語は、喚語困難と迂言(回りくどい言い方)が中心の失語です。
音韻性錯語が目立つのは伝導失語です。
3:○ 正しい組み合わせです。
ロゴペニック型原発性進行性失語では、喚語困難と文の復唱障害が中核症状です。
音韻性の短期記憶の障害によると考えられています。
4:○ 正しい組み合わせです。
ウェルニッケ失語では語音の認知が障害され、語聾の要素を伴います。
5:○ 正しい組み合わせです。
超皮質性運動失語では、自発話の開始が困難で発話量が少なくなります。
一方で復唱は保たれます。
【ポイント】
純粋失読は語長効果となぞり読みによる改善、伝導失語は音韻性錯語と復唱障害が特徴です。
原発性進行性失語は、非流暢型・意味型・ロゴペニック型の3型に分けられます。
【用語】
語長効果:語が長くなるほど読みの成績が下がる現象で、一文字ずつ処理するときにみられる。
音韻性錯語:目標の語の音を取り違えたり入れ替えたりして誤る錯語である。
原発性進行性失語:変性疾患により、言語症状がゆっくり進行していく状態である。
語聾:聴力はあるのに、言葉の音が言葉として聞き分けられなくなる状態である。
ウェルニッケ失語:聴覚的理解が悪く、流暢に話すが錯語が多い失語である。
超皮質性運動失語:復唱は良好だが、自発話が乏しく発話の開始が困難な失語である。