4歳半の男子。
言語発達遅滞検査にて、2語連鎖の理解が出来るが発語がない。
動作性課題は積木でトンネルが作れるが丸は描けない。
要求行動が少なく、自分でやってしまう。
スキップが上手にできる。
誤っているのはどれか。
2つ選びなさい
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った解釈)です。
4歳半の男児について、各領域の発達水準を判断する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい解釈です。
2語連鎖の理解は、おおむね2歳前後の水準に相当します。
2:× 正しい解釈です。
発語がないため、言語表現は有意味語が出る前、つまり1歳未満の水準です。
3:× 正しい解釈です。
スキップはおおむね4〜5歳でできるようになる運動です。
上手にできるので、粗大運動は年齢相応と判断できます。
4:○ 誤った解釈です。
積木でトンネルを作るのは、おおむね3歳頃の課題です。
丸の模写もおおむね3歳頃にできるようになりますが、この子はまだ描けません。
したがって動作性課題は3歳前後の水準で、4歳半の年齢相応ではありません。
5:○ 誤った解釈です。
要求行動が少なく、人に頼らず自分でやってしまう様子は、他者に働きかける力が弱いことを示します。
コミュニケーションは良好とはいえません。
【ポイント】
発達の評価では、言語理解・言語表現・動作性・運動・コミュニケーションを領域ごとに見て、ばらつきを把握します。
要求の少なさは、コミュニケーション態度の評価で重要な所見です。
【用語】
言語発達遅滞検査:言語記号と事物の関係に着目して、言語発達の段階を評価する検査である。
2語連鎖:2つの語を結びつけて表す発話や、その理解を指し、言語発達の段階の目安になる。
粗大運動:歩く・走る・跳ぶなど、体全体を使った大きな運動である。
動作性課題:言葉を使わず、積木や描画など操作や動作で答える課題である。
要求行動:欲しいものや助けを、指さしや発声などで他者に伝える行動である。