正答1
解説
正解は1です。
声の酷使(音声の過度の使用)が原因となる喉頭疾患を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 声帯結節は音声酷使が主な原因です。
声帯の前方3分の1付近で左右の声帯が強くぶつかり合い、両側に小さな隆起ができます。
歌手・教師・保育士や、よく叫ぶ子どもに多くみられます。
2:× 声帯嚢胞は、声帯の粘膜下にできる袋状の病変です。
腺の分泌物の貯留などによるもので、音声酷使が主な原因ではありません。
3:× 声帯溝症は、声帯の縁に沿って溝ができる疾患です。
先天的な要因などが考えられており、音声酷使が原因ではありません。
4:× 喉頭乳頭腫は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる腫瘍です。
5:× 喉頭横隔膜症は、左右の声帯の間に膜が張る疾患です。
先天性のほか、外傷や手術後に生じることがあり、音声酷使は原因ではありません。
【ポイント】
声帯結節は両側性で、音声治療(声の衛生指導など)が第一選択です。
ポリープは片側性が多く、喫煙や一時的な強い発声がきっかけになることがあります。
【用語】
声帯嚢胞:声帯の粘膜の下にできる袋状の病変で、声のかすれの原因となる。
声帯溝症:声帯の縁に沿って溝ができ、声帯が閉じにくくなる病態である。
喉頭乳頭腫:ヒトパピローマウイルスの感染などにより喉頭にできる、乳頭状の良性腫瘍である。
喉頭横隔膜症:喉頭の内腔に膜状の組織が張って、声門が狭くなる病態である。
音声酷使:声を過度に、または不適切な方法で長く使い続けることである。