正答2
解説
正解は2です。
聴覚・平衡覚の器官や検査と、それに関係する現象の対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 耳石器は角加速度ではなく、重力や直線加速度を感知します。
角加速度(回転)を感知するのは半規管です。
2:○ 温度眼振反応(カロリック検査)では主に外側半規管が刺激されます。
外側半規管からの情報は上前庭神経を通って中枢へ伝わるため、正しい組み合わせです。
3:× 補充現象は耳管ではなく内耳(蝸牛)の障害で起こります。
耳管は中耳の換気と圧の調整を担います。
4:× 聴性脳幹反応は聴皮質ではなく、聴神経から脳幹までの反応を記録します。
聴皮質の反応をみるのは聴性中間潜時反応や頭頂部緩反応です。
5:× 滲出性中耳炎では中耳が陰圧になり、鼓膜は膨隆ではなく陥凹します。
鼓膜の膨隆は急性中耳炎でみられます。
【ポイント】
上前庭神経は外側・前半規管と卵形嚢、下前庭神経は後半規管と球形嚢からの情報を伝えます。
カロリック検査は外側半規管と上前庭神経の機能をみる検査です。
【用語】
耳石器:卵形嚢と球形嚢にある器官で、直線加速度や重力による頭の傾きを感じ取る。
温度眼振反応:耳に冷水や温水を入れて内耳を刺激し、誘発される眼振から前庭機能を調べる反応である。
補充現象:内耳性難聴で、一定以上の大きさの音になると急に大きく聞こえるようになる現象である。
聴性脳幹反応:音刺激に対して聴神経から脳幹で生じる微小な電気反応を、頭皮上から記録する検査である。
滲出性中耳炎:鼓室に滲出液がたまり、鼓膜は動きにくくなるが痛みの少ない中耳炎である。