正答4
解説
正解は4です。
研究デザインごとのエビデンスレベル(根拠の信頼性の高さ)を問う問題です。
一般に、偏りが入りにくい研究デザインほどエビデンスレベルが高くなります。
【選択肢別解説】
1:× 非ランダム化比較試験は、群の割り付けが無作為でないため偏りが生じやすくなります。
ランダム化比較試験より一段低く位置づけられます。
2:× 症例研究は少数例の経過を詳しく記述したものです。
比較対照がないため、エビデンスレベルは低くなります。
3:× 横断研究はある一時点で要因と結果を調べるものです。
因果関係の時間的順序がわからないため、エビデンスレベルは高くありません。
4:○ ランダム化比較試験は対象者を無作為に介入群と対照群に分けます。
介入以外の条件が均等になり偏りを最も抑えられるため、選択肢の中で最もエビデンスレベルが高い研究法です。
5:× 相関研究は変数間の関連を示すだけです。
因果関係を示せないため、エビデンスレベルは低くなります。
【ポイント】
エビデンスレベルは「ランダム化比較試験のシステマティックレビュー・メタアナリシス、ランダム化比較試験、非ランダム化比較試験、観察研究、症例報告、専門家の意見」の順に高いとされます。
【用語】
エビデンスレベル:研究の方法ごとに、結果の信頼性の高さを段階で示したものである。
ランダム化比較試験:対象者を無作為に二つの群に分けて介入の効果を比べる、信頼性の高い研究方法である。
横断研究:ある一時点で対象の状態を調べ、要因との関連を検討する観察研究である。
相関研究:二つの変数の関連の強さを調べる研究で、原因と結果までは特定できない。
症例研究:少数の症例を詳しく調べて報告する研究方法で、根拠の強さは比較的低い。