正答2
解説
正解は2です。
純粋失読(書字は保たれ読みだけが障害される状態)の特徴を問う問題です。
左後頭葉と脳梁膨大部の損傷で、視覚情報が左半球の言語野へ届かなくなることで起こります。
この問題はみられないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 運動覚促通はみられます。
文字を指でなぞると、書字の運動感覚を手がかりに読めるようになる現象です。
2:○ 類音性錯読は純粋失読ではみられません。
漢字を音の似た別の読みで読む誤りで、意味記憶障害による表層失読の特徴です。
意味性認知症(語義失語)で典型的にみられます。
3:× 右同名性半盲はみられます。
左後頭葉の視覚野が損傷されるためです。
4:× 語長効果はみられます。
1文字ずつ処理するため、語が長いほど読みに時間がかかり誤りが増えます。
5:× 逐字読みはみられます。
語をひとまとまりで読めず、1文字ずつ読んでから語を組み立てます。
【ポイント】
純粋失読は「なぞり読み(運動覚促通)・逐字読み・語長効果・右同名性半盲」が特徴です。
類音性錯読は語義失語と結びつけて覚えましょう。
【用語】
純粋失読:書字は保たれているのに、文字を読むことだけが障害される症状である。
運動覚促通:指で文字をなぞると読めるようになる、純粋失読にみられる現象である。
類音性錯読:漢字語を意味と結びつけず、個々の字のもつ別の読み方を当てはめて読み誤る症状である。
語長効果:文字の数が多い語ほど読むのに時間がかかったり誤りが増えたりする現象である。
逐字読み:一文字ずつ順に読んで、語全体をまとめて読み取る形になる読み方である。
同名性半盲:両眼の同じ側の視野が欠ける症状で、脳の視覚経路の障害で生じる。