正答4
解説
正解は4です。
滲出性中耳炎を合併しやすい疾患を問う問題です。
滲出性中耳炎は耳管機能の障害で中耳に液体がたまる疾患で、口蓋や耳管の形成に異常がある疾患で合併しやすくなります。
この問題は関連しないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× ピエール・ロバン症候群は滲出性中耳炎と関連します。
小顎症、舌根沈下に口蓋裂を伴い、耳管機能が障害されやすいためです。
2:× 口蓋裂は滲出性中耳炎と関連します。
耳管を開く口蓋帆張筋の付着に異常があり、耳管が開きにくいためです。
3:× ダウン症候群は滲出性中耳炎と関連します。
耳管が狭く、筋緊張も低いため耳管機能が悪く、滲出性中耳炎を高い頻度で合併します。
4:○ ペンドレッド症候群は滲出性中耳炎とは関連しません。
前庭水管拡大を伴う感音難聴と甲状腺腫を特徴とする遺伝性疾患で、内耳の障害です。
5:× CHARGE症候群は滲出性中耳炎と関連します。
耳の奇形や頭蓋顔面の異常を伴い、滲出性中耳炎を合併しやすいとされます。
【ポイント】
滲出性中耳炎は伝音難聴、ペンドレッド症候群は感音難聴を起こす疾患と区別します。
口蓋裂やダウン症候群の子どもでは、定期的な聴力の確認が欠かせません。
【用語】
滲出性中耳炎:鼓室に滲出液がたまる中耳炎で、難聴の原因になるが、痛みや発熱は少ない。
ピエール・ロバン症候群:下顎が小さく、舌が後ろに落ち込みやすい特徴をもつ先天性の疾患である。
ペンドレッド症候群:感音難聴と甲状腺腫を伴う遺伝性の疾患で、内耳の形の異常も伴う。
CHARGE症候群:目や心臓、耳などに複数の先天異常を伴う症候群である。
口蓋裂:生まれつき口蓋が裂けている状態で、耳管の機能にも影響する。