正答2
解説
正解は2です。
発語失行は、発話のための運動のプログラミングの障害で、麻痺や失調では説明できない構音とプロソディの障害です。
この問題はみられないものを選ぶので、○ が答え(発語失行でみられない症状)です。
【選択肢別解説】
1:× みられます。
音の歪みは発語失行の中心的な症状で、誤り方が一貫しないのが特徴です。
2:○ みられません。
発語失行は構音運動のプログラミングの障害であり、声帯の振動そのものは障害されません。
そのため、嗄声などの声質の異常は通常みられません。
3:× みられます。
発話がとぎれとぎれになり、抑揚が不自然になるプロソディの異常がみられます。
4:× みられます。
一音ずつ区切るように話すため、発話速度が低下します。
5:× みられます。
正しい構音の位置を探るように、口の形を何度も試みる探索行動がみられます。
【ポイント】
声質の異常は、運動障害性構音障害(特に弛緩性や痙性)で出現しやすい症状です。
発語失行は「誤りの一貫性のなさ」と「構音動作の探索」が鑑別の手がかりです。
【用語】
発語失行:構音器官の麻痺がないのに、構音運動の企画や調整が障害され、音の歪みなどが生じる症状である。
プロソディ:抑揚・強勢・リズムなど、話しことばの音の連なりにかかる韻律的な特徴である。
嗄声:声がかすれたり、ざらついたりする声質の異常である。
運動障害性構音障害:発声発語に関わる神経や筋の障害のために、話しことばが不明瞭になる障害である。