正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
アルツハイマー病では、記憶障害に加えて、比較的早い段階から言語の症状が現れます。
その代表的な症状を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述です。
漢字の想起が難しくなり、書字が早期から障害されます。
仮名の書字は比較的保たれます。
2:× 誤りです。
音韻性錯語は通常のアルツハイマー病の早期には目立ちません。
音韻の処理は比較的後まで保たれます。
3:× 誤りです。
発語失行は運動プログラミングの障害で、アルツハイマー病の早期の症状ではありません。
4:× 誤りです。
語義失語は、意味性認知症(前頭側頭葉変性症の一型)に特徴的な症状です。
5:○ 正しい記述です。
物の名前が出てこない喚語障害は、早期から目立つ代表的な言語症状です。
「あれ」「それ」などの指示語が増えます。
【ポイント】
アルツハイマー病の言語症状は、喚語障害から始まり、徐々に理解の障害へ進みます。
発話は流暢で、復唱や音読は比較的後まで保たれます。
【用語】
喚語障害:言いたい語が思い浮かばず、すぐに出てこなくなる症状である。
語義失語:語の意味が分からなくなり、単語の理解が障害される症状である。
意味性認知症:側頭葉の前方が萎縮して、語の意味が失われていく認知症である。
音韻性錯語:語の音の一部を誤ったり入れ替えたりして、別の音に言い誤る症状である。