正答2
解説
正解は2です。
気管切開後の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への、リハビリテーションと支援の内容を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った対応)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な対応です。
関節可動域訓練は、不動による拘縮や疼痛を予防するために行います。
2:○ 誤った対応です。
ボツリヌス毒素は筋を弛緩させる治療で、痙縮やジストニアに用いられます。
筋力低下が進行するALSでは、筋をさらに弱めてしまうため適応になりません。
3:× 適切な対応です。
気管切開後も嚥下機能が残っていれば、摂食機能療法で経口摂取の維持を図ります。
4:× 適切な対応です。
気管切開により発声が難しくなるため、意思伝達装置を導入してコミュニケーション手段を確保します。
5:× 適切な対応です。
在宅療養では家族が痰の吸引を行う必要があるため、吸引法の指導は欠かせません。
【ポイント】
ALSの支援は、拘縮予防・栄養と嚥下・コミュニケーション手段・呼吸管理の4つを柱に考えます。
意思伝達装置は文字盤から視線入力装置まで、病期に合わせて段階的に導入します。
【用語】
筋萎縮性側索硬化症:運動神経が徐々に障害され、全身の筋力が低下していく進行性の難病である。
ボツリヌス毒素治療:筋の過度な緊張を和らげるため、毒素を筋に注射して弛緩させる治療である。
摂食機能療法:食べる機能の回復を目指して行う、摂食・嚥下の訓練や指導を指す。
意思伝達装置:発声や書字が難しい人が、わずかな動きで文字を入力して意思を伝える機器である。