正答2
解説
正解は2です。
覚醒剤(メタンフェタミン)の作用機序と、関連する神経伝達物質を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ノルアドレナリンも覚醒剤で放出が増えますが、幻覚・妄想や依存の中心となる物質ではありません。
2:○ メタンフェタミンはドパミンの放出を促し再取り込みを阻害して、中脳辺縁系のドパミン作用を強めます。
これが快感・依存と、統合失調症に似た幻覚妄想状態の原因になります。
3:× セロトニンは主にうつ病や不安障害との関連で問われる物質で、覚醒剤精神病の中心ではありません。
4:× アセチルコリンは認知症(アルツハイマー型)や重症筋無力症との関連が深い物質です。
5:× γ-アミノ酪酸(GABA)は抑制性伝達物質で、アルコールやベンゾジアゼピン系薬との関連が深い物質です。
【ポイント】
覚醒剤精神病は統合失調症の陽性症状に似ており、どちらもドパミン過剰仮説で説明されます。
抗精神病薬がドパミン受容体を遮断することとセットで覚えましょう。
【用語】
メタンフェタミン:覚醒剤の代表的な成分で、中枢神経を興奮させ依存を生じやすい薬物である。
ドパミン:意欲や快感、運動の調節にかかわる神経伝達物質である。
神経伝達物質:神経細胞の間で情報を受け渡すために放出される化学物質である。