正答4
解説
正解は4です。
筋疾患とその特徴的な症候の組み合わせを問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
デュシェンヌ型などの進行性筋ジストロフィーでは、ふくらはぎが脂肪や結合組織で太くなる偽性肥大がみられます。
2:× 正しい組み合わせです。
重症筋無力症では眼瞼下垂や複視などの眼症状が初発症状として多くみられます。
3:× 正しい組み合わせです。
ミトコンドリア脳筋症では、エネルギー需要の大きい蝸牛が障害されて感音難聴を伴うことが多いです。
4:○ 誤った組み合わせです。
多発性筋炎は四肢近位筋や頸部の筋力低下が中心で、外眼筋は侵されにくく、眼球運動障害は通常みられません。
5:× 正しい組み合わせです。
筋強直性ジストロフィーでは、握った手をすぐに開けない把握ミオトニアが特徴です。
【ポイント】
眼球運動障害を起こす筋疾患は、重症筋無力症とミトコンドリア病(外眼筋麻痺)が代表です。
多発性筋炎では、嚥下障害が起こりうる点も押さえておきましょう。
【用語】
偽性肥大:筋が脂肪や結合組織に置き換わりながらも、外見上はふくらんで太く見える状態である。
筋強直性ジストロフィー:筋の強直と筋萎縮に加え、全身の合併症を伴う遺伝性の筋疾患である。
把握ミオトニア:物を握ったあとに手を開きにくくなる、筋が緩みにくい現象である。
ミトコンドリア脳筋症:ミトコンドリアの異常により、脳や筋にさまざまな症状が現れる疾患群である。
多発性筋炎:筋に炎症が起こり、体幹に近い筋の脱力をきたす膠原病の一つである。