正答1
解説
正解は1です。
失語症の訓練法のうち、実用的なコミュニケーション能力の向上を目指すものを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ PACE(Promoting Aphasics' Communicative Effectiveness)は、カードに描かれた情報を相手に伝え合う訓練です。
新しい情報の交換、話し手と聞き手の交代、伝達手段の自由な選択、自然なフィードバックを重視する実用的コミュニケーション訓練です。
2:× 刺激法(シュエルの刺激法)は、強力な聴覚刺激を繰り返し与えて言語機能そのものの回復を促す、機能訓練の方法です。
3:× 遮断除去法は、保たれている言語様式を前もって使うことで、障害された様式の反応を引き出す機能訓練の方法です。
4:× 機能再編成法は、障害された機能を別の経路や手段で再構築する方法で、言語機能そのものの回復を目指す訓練です。
5:× 認知神経心理学的アプローチは、言語処理モデルに基づいて障害された処理段階を特定し、そこに働きかける機能訓練の方法です。
【ポイント】
PACEは、ジェスチャー・描画・書字など何を使ってもよい点が特徴です。
実用的コミュニケーション能力は、CADL(実用コミュニケーション能力検査)で評価します。
【用語】
PACE:新しい情報を手段を問わず交互に伝え合う訓練で、Promoting Aphasics' Communicative Effectivenessの略である。
遮断除去法:保たれている言語様式を先に使うことで、障害された言語様式の反応を引き出しやすくする訓練法である。
機能再編成法:障害された機能を、保たれた他の機能で補って再編成する訓練の考え方である。
認知神経心理学的アプローチ:障害のしくみを情報処理モデルで分析して、訓練の方針を立てる方法である。
刺激法:適切な刺激を与えて、失語症者の言語の働きを引き出す訓練法である。