正答3
解説
正解は3です。
頭部MRI(T1強調画像の水平断像)で、海馬が写っているスライスを選ぶ問題です。
【図の所見】
①と②は、下部に大きな小脳半球と、その前方に脳幹(橋)が写り、前方には眼球と眼窩が見えるスライスです。
側頭葉は下端の一部しか写っていません。
③は、中央にハート形をした中脳(大脳脚)が写り、その左右前方に側頭葉の内側部が広がるスライスです。
④は、左右の側脳室体部が「ハ」の字形に写る、大脳半球の中ほどの高さのスライスです。
⑤は、脳室が写らず、大脳の脳溝と脳回が並ぶ頭頂部に近い高さのスライスです。
海馬は側頭葉の内側にあり、中脳の外側に接するように位置するため、中脳と側頭葉内側部が写る③に含まれます。
【選択肢別解説】
1:× ①は小脳と脳幹の下部、眼窩の高さで、海馬より下のスライスです。
2:× ②も小脳と橋、眼窩が写る高さで、側頭葉は先端部のみであり、海馬は含まれません。
3:○ ③は中脳と側頭葉内側部の高さで、中脳の左右外側に海馬が写っています。
4:× ④は側脳室体部の高さで、海馬より上のスライスです。
5:× ⑤は頭頂部に近い大脳皮質の高さで、海馬は含まれません。
【ポイント】
水平断では、下から「眼窩と小脳、橋」「中脳と側頭葉内側(海馬)」「側脳室」「頭頂部」の順に見えてきます。
ハート形(ミッキーマウス様)の中脳が目印になると覚えましょう。
【用語】
海馬:側頭葉の内側にある構造で、新しい記憶の形成にかかわる。
T1強調画像:MRIの撮像法の一つで、脳の構造や解剖が見やすい画像である。
水平断:体を上下に輪切りにした断面で、頭部では上から見た像になる。