正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
舌半側切除後に障害されやすい音を、構音操作から考える問題です。
舌半側切除では舌の体積と可動性が減り、舌で口蓋との間に完全な閉鎖を作ることが難しくなります。
【選択肢別解説】
1:× 声門音は声門で作る音で、舌を使わないため影響を受けにくいです。
2:○ 歯茎音の [t] [d] や軟口蓋音の [k] [g] などの破裂音は、舌で口蓋との間に完全な閉鎖を作る必要があるため障害されやすいです。
3:○ 破擦音([ts] [tɕ] など)は、舌による閉鎖の後に狭めを作る複雑な構音操作が必要なため障害されやすいです。
4:× 両唇音は上下の唇で作る音で、舌を使わないため影響を受けにくいです。
5:× 接近音([j] [w] など)は、閉鎖や強い狭めを作らない音のため、破裂音や破擦音に比べて影響を受けにくいです。
【ポイント】
舌切除後の構音障害は、切除範囲が大きいほど、また舌による閉鎖を要する音ほど目立ちます。
両唇音や声門音は舌の切除の影響を受けにくいことを押さえましょう。
【用語】
舌半側切除:舌がんなどで舌の片側を切除する手術で、構音に影響しやすい。
破擦音:破裂のあとに摩擦を伴って出す音で、ツやチなどが当てはまる。
破裂音:口の中でいったん息を閉じ、一気に開放して出す音である。
接近音:舌などを近づけるが、摩擦が生じるほどには狭めない音で、ヤ行やワ行が当てはまる。
両唇音:上下の唇を合わせたり近づけたりしてつくる音で、パ行・バ行・マ行などが当たる。
声門音:声門で作られる音で、ハ行の子音などがこれにあたる。