正答1
解説
正解は1です。
発声発語や嚥下に関わる筋と、その働きの組み合わせを問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った組み合わせです。
口蓋帆張筋は軟口蓋を緊張させ、耳管を開く働きをもつ筋です。
鼻咽腔閉鎖の主役は、軟口蓋を後上方へ引き上げる口蓋帆挙筋です。
2:× 正しい組み合わせです。
茎突舌筋は舌を後上方へ引き、舌の後方を挙上させます。
3:× 正しい組み合わせです。
口輪筋は口唇を取り囲む筋で、口唇の閉鎖や突出に働きます。
4:× 正しい組み合わせです。
顎舌骨筋は口腔底を作る筋で、舌骨を挙上させるとともに、舌骨が固定されているときには下顎を引き下げて開口に働きます。
5:× 正しい組み合わせです。
後輪状披裂筋は声帯を外転させて声門を開く、唯一の声門開大筋です。
【ポイント】
口蓋帆挙筋は鼻咽腔閉鎖、口蓋帆張筋は耳管の開放と覚えます。
口蓋裂児で滲出性中耳炎が多いのは、口蓋帆張筋の働きが不十分で耳管が開きにくいためです。
【用語】
口蓋帆張筋:口蓋帆を緊張させ、耳管を開く働きをもつ筋で、三叉神経が支配する。
茎突舌筋:側頭骨の茎状突起から起こって舌に付き、舌を後上方へ引く外舌筋である。
顎舌骨筋:口腔底をつくり、舌骨や口腔底を挙上する舌骨上筋群の筋である。
後輪状披裂筋:披裂軟骨を外側に回して声門を開く、唯一の声帯外転筋である。
口輪筋:口の周囲を輪状に取り巻き、口唇を閉じる働きをもつ筋である。
口蓋帆挙筋:軟口蓋を後上方へ引き上げる筋で、鼻咽腔を閉鎖するときに中心となって働く。