正答1
解説
正解は1です。
妊娠中の母体の感染が胎児に影響し、生まれつき視覚と聴覚の両方に障害が生じる疾患を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 風疹が該当します。
妊娠初期の母体感染で先天性風疹症候群が起こり、白内障などの眼症状と感音難聴を生じます。
2:× 母体の糖尿病は先天異常や巨大児の危険を高めますが、視覚聴覚二重障害の典型的な原因ではありません。
3:× メニエール病は成人の内耳疾患で、胎児に先天性の障害を起こすものではありません。
4:× 多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で、母体の罹患により胎児に視覚聴覚障害を起こすものではありません。
5:× 流行性耳下腺炎(ムンプス)は、本人の感染で片側の高度難聴を起こすことがあります。
母体感染による先天性の視覚聴覚二重障害の原因としては一般的ではありません。
【ポイント】
先天性風疹症候群の3徴は、白内障、感音難聴、先天性心疾患(動脈管開存症など)です。
視覚聴覚二重障害は、ほかにアッシャー症候群やCHARGE症候群でもみられます。
【用語】
先天性視覚聴覚二重障害:生まれつき視覚と聴覚の両方に障害をもつ状態を指す。
風疹:風疹ウイルスによる感染症で、妊娠初期の母体感染は胎児に障害を起こす。
メニエール病:内耳のリンパ液が増える内リンパ水腫により、めまいや難聴を繰り返す病気である。
多発性硬化症:中枢神経の神経線維を包む髄鞘が壊れる脱髄疾患である。
流行性耳下腺炎:ムンプスウイルスによる感染症で、おたふくかぜとも呼ばれる。