正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
「ねこ」と聞いて猫の絵を指せないのは、単語の聴覚的理解の障害です。
原因を探るには、語音の聞き取り、語形の照合、意味の処理の各段階を順に評価します。
【選択肢別解説】
1:× 語音認知は優先度が高い項目です。
音を正しく聞き分けられないと、単語の理解の最初の段階でつまずくからです。
2:○ 統語理解は優先度が低い項目です。
語順や助詞による文の理解に関わる能力で、単語1つの理解には関与しません。
3:○ モーラ分解は優先度が低い項目です。
語を音に分ける能力で、主に仮名の書字や音読に関わり、単語の指さしの評価には直接関係しません。
4:× 語彙性判断は優先度が高い項目です。
聞いた音の並びを実在語として照合できるかを確かめ、語形の段階の障害かを判断できます。
5:× 絵のカテゴリー分類は優先度が高い項目です。
言語を介さない意味の処理が保たれているかを確かめ、意味の段階の障害かを判断できます。
【ポイント】
単語の聴覚的理解は、語音認知、語形の照合、意味の理解という段階で処理されます。
どの段階が障害されているかを特定することで、訓練の方針が決まります。
【用語】
語音認知:聞いた音を言語音として聞き分けて認識する働きである。
統語理解:語順や助詞などの手がかりから、文の構造を理解する働きである。
モーラ分解:語をモーラという音の単位に分けて取り出す処理である。
語彙性判断:示された語が実在する語かどうかを判断させる課題である。
絵のカテゴリー分類:絵を意味の仲間ごとに分けさせて、意味の処理が保たれているかを調べる課題である。