正答2
解説
正解は2です。
せん妄は、軽い意識障害を基盤に、注意障害、幻覚、興奮などが急に現れる状態です。
症状が1日の中で変動するのが特徴です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
せん妄は軽い意識混濁に、精神運動興奮や幻覚などが加わった状態です。
2:○ 誤りです。
せん妄は、身体的侵襲と脳損傷の両方がそろわないと起こるわけではありません。
感染症、脱水、薬剤、手術などの身体的要因だけでも生じます。
3:× 正しい記述です。
せん妄は夜間に悪化しやすく、夜間せん妄とも呼ばれます。
4:× 正しい記述です。
症状は数時間から1日の中で大きく変動します。
5:× 正しい記述です。
見当識障害に伴い、人物を取り違える人物誤認がみられます。
【ポイント】
せん妄は急に発症して変動し、原因を取り除けば改善することが多い点で、認知症と区別されます。
高齢者、認知症のある人、脳損傷のある人はせん妄を起こしやすい準備因子を持っています。
【用語】
せん妄:軽い意識障害を基盤に、注意の障害、幻覚、興奮などが急に現れて変動する状態である。
意識混濁:意識が曇って、周囲の状況を正しく把握しにくくなった状態である。
人物誤認:目の前の人を、別の人と取り違えて認識してしまう症状である。
身体的侵襲:手術や外傷、感染症など、体に負担や損傷を与える出来事を指す。