正答5
解説
正解は5です。
リハビリテーションを行う際に注意すべき、疾患ごとのリスクを問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組合せです。
心筋梗塞の後は不整脈が起こりやすく、運動負荷の際には心電図や脈拍の監視が必要です。
2:× 正しい組合せです。
多発性筋炎では筋に炎症があり、過剰な負荷をかけると筋力低下や炎症の悪化を招きます。
3:× 正しい組合せです。
くも膜下出血の後には、髄液の吸収障害による水頭症(正常圧水頭症など)が起こることがあります。
4:× 正しい組合せです。
多系統萎縮症では自律神経障害を伴い、起立時に血圧が大きく下がる起立性低血圧が問題になります。
5:○ 誤った組合せです。
自律神経過反射は、主に第6胸髄より上位の脊髄損傷でみられる合併症です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)で注意すべきなのは、呼吸不全や誤嚥、過用による筋力低下です。
【ポイント】
自律神経過反射は、膀胱の充満などの刺激で急激な血圧上昇と徐脈が起こる、高位脊髄損傷に特有の危険な反応です。
ALSでは感覚や自律神経の機能は比較的保たれます。
【用語】
筋萎縮性側索硬化症:運動ニューロンが障害され、全身の筋力低下と筋萎縮が進行する神経難病である。
多系統萎縮症:小脳症状やパーキンソン症状、自律神経症状が組み合わさって進行する神経変性疾患である。
自律神経過反射:高位の脊髄損傷で、膀胱の充満などの刺激をきっかけに血圧が急に上がる危険な反応である。
起立性低血圧:立ち上がったときに血圧が下がり、めまいや立ちくらみが生じる状態である。