正答2
解説
正解は2です。
口蓋裂児への対応は、乳児期、口蓋形成術後、学齢期と、時期によって内容が変わります。
乳児期は口蓋形成術の前の時期で、哺乳と発達の支援が中心です。
【選択肢別解説】
1:× 歯列の矯正は乳児期ではなく、歯が生え替わる学童期以降に行います。
2:○ 哺乳・摂食指導は乳児期の対応として適切です。
口蓋裂児は口腔内に陰圧を作れず吸啜が難しいため、口蓋裂用の乳首や哺乳床(ホッツ床)を使った哺乳の指導を行います。
3:× 口蓋化構音の矯正は、乳児期ではなく、構音が発達した幼児期以降に行います。
口蓋形成術後に誤った構音が固定した場合の訓練です。
4:× 咽頭摩擦音の矯正も、乳児期ではなく幼児期以降に行う構音訓練です。
5:× ブローイング指導は、鼻咽腔閉鎖機能を意識させる練習で、口蓋形成術後の幼児期に行います。
乳児には実施できません。
【ポイント】
口蓋裂の構音訓練は、口蓋形成術後に構音の誤りを評価してから4歳ごろを目安に始めます。
乳児期には哺乳指導と、保護者への心理的な支援が重要です。
【用語】
口蓋裂:生まれつき口の天井にあたる口蓋が裂けている先天異常である。
哺乳・摂食指導:口蓋裂の乳児が哺乳をしやすくするための、授乳方法や器具の工夫についての指導である。
口蓋化構音:歯茎で作るべき音を、舌の中ほどと口蓋の後方で作ってしまう異常構音で、口蓋裂でみられる。
咽頭摩擦音:咽頭に作られる摩擦音で、口蓋裂に伴いやすい誤った構音である。
ブローイング:息を吹く練習で、鼻咽腔閉鎖の機能を促すことを目的とした訓練である。
ホッツ床:口蓋裂の乳児の口蓋に装着して裂をおおい、哺乳を助ける床型の装置である。