正答1
解説
正解は1です。
加齢性難聴は、加齢に伴って内耳を中心に聴覚の経路が変化して起こる感音難聴です。
初期の特徴を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 初期の加齢性難聴は自覚しにくいです。
高音域から少しずつ進むため、会話への影響が小さく、周囲から指摘されて気づくことが多いです。
2:× 加齢性難聴は、両側がほぼ同じ程度に低下する両側対称性の難聴です。
左右差が大きい場合は他の疾患を疑います。
3:× 語音弁別能は維持されず、低下します。
純音の聴力に比べて言葉の聞き取りが悪いのが特徴です。
4:× 聴力像は低音障害型ではなく、高音から低下する高音漸傾型です。
5:× 内有毛細胞より外有毛細胞のほうが障害を受けやすいです。
特に高音域を受け持つ蝸牛の基底回転の外有毛細胞から障害されます。
【ポイント】
加齢性難聴は「両側対称・高音漸傾型・語音弁別能の低下」と覚えます。
高い声や子音が聞き取りにくく、早口や騒がしい場所で特に困ります。
【用語】
加齢性難聴:年をとるにつれて、聴覚機能が低下して起こる難聴で、通常は両耳に同じように起こる。
語音弁別能:聞こえたことばの音を、一つひとつ聞き分けて区別する能力を指す。
内有毛細胞:蝸牛にある感覚細胞で、音の情報を聴神経へ伝える主な役割をもつ。
外有毛細胞:蝸牛にある感覚細胞で、音を増幅して弱い音を聞き取りやすくする働きをもつ。