正答5
解説
正解は5です。
この問題は手がかりでないものを選ぶので、○ が答え(奥行き知覚の手がかりにならないもの)です。
奥行き知覚の手がかりには、両眼を使う生理的な手がかりと、片眼でも使える絵画的な手がかりがあります。
【選択肢別解説】
1:× 両眼の輻輳は奥行きの手がかりです。
近くを見るほど両眼が内側に寄るため、その筋の感覚から距離がわかります。
2:× 重なりは奥行きの手がかりです。
ほかの物を隠している物のほうが手前にあると知覚されます。
3:× 陰影は奥行きの手がかりです。
光の当たり方による明暗から、物の凹凸や立体感が知覚されます。
4:× 肌理の勾配は奥行きの手がかりです。
表面の模様(きめ)が遠くほど細かく密になることから距離が知覚されます。
5:○ 色の対比は奥行きの手がかりではありません。
隣り合う色が互いに影響して違って見える現象で、色の見え方に関するものです。
【ポイント】
絵画的手がかりには、重なり、陰影、肌理の勾配、線遠近法、大きさ、大気遠近法などがあります。
生理的手がかりには、両眼視差、輻輳、調節があります。
【用語】
輻輳:近くのものを見るとき、両眼が内側に寄る運動のことである。
肌理の勾配:表面の模様が遠くなるほど細かく密に見える変化で、奥行きの手がかりとなる。
両眼視差:左右の目に映る像のわずかなずれのことで、奥行きや立体感の手がかりとなる。
絵画的手がかり:片眼でも利用できる奥行きの手がかりで、絵や写真でも表現できるものを指す。
色の対比:隣り合う色が互いに影響し合い、単独で見るときと違って見える現象である。