正答5
解説
正解は5です。
行動理論に基づく訓練は、オペラント条件づけの原理を用いて、目標とする行動を強化して増やしていく方法です。
【選択肢別解説】
1:× 目標行動が日常場面で生起するかは重要な問題です。
訓練室で学んだ行動が日常生活でも使えるようになること(般化)が目標になります。
2:× 行動理論に基づく失語症の訓練では、レスポンデント条件づけではなく、オペラント条件づけを用います。
自発的な反応に強化を与えて反応を増やします。
3:× うなずきや笑みは強化子になります。
これらは社会的強化子と呼ばれ、ほめ言葉とともによく用いられます。
4:× 単純な課題でも、正しく反応できない場合は手がかり(プロンプト)を用います。
手がかりは、正反応が安定するにつれて段階的に減らしていきます。
5:○ 記述は正しいです。
目標行動を小さな段階に分け、達成しやすいところから順に強化していくスモールステップ(シェイピング)は、行動理論の基本です。
【ポイント】
行動理論の訓練では、先行刺激、反応、強化(後続事象)の流れを意識して課題を組み立てます。
手がかりを段階的に減らすことをフェイディングといいます。
【用語】
オペラント条件づけ:自発的な反応に強化を与えることで、その反応を増やしていく学習の原理である。
レスポンデント条件づけ:特定の刺激に対して自動的に起こる反応を、別の刺激と結びつける学習の原理である。
強化子:反応の直後に与えられ、その反応が今後起こりやすくなるようにするものを指す。
スモールステップ:目標を小さな段階に分け、達成しやすい順に進めていく訓練の進め方である。
般化:訓練室で学んだ行動が、ほかの場面や相手に対しても現れるようになることを指す。
フェイディング:与えていた手がかりを、正しい反応が安定するにつれて段階的に減らしていくことを指す。