正答5
解説
正解は5です。
エアロゾルは、咳や吸引などで空気中に放出される細かな粒子で、ウイルス感染の経路になりえます。
嚥下や呼吸のリハビリテーションでは、咳を誘発する手技や口腔内を操作する手技でエアロゾルが発生しやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 排痰訓練はエアロゾル発生リスクが高いです。
痰を出すために咳を伴うことが多いからです。
2:× 口腔内吸引はエアロゾル発生リスクが高いです。
吸引の刺激で咳が誘発され、分泌物が飛散します。
3:× 咳嗽訓練はエアロゾル発生リスクが高いです。
意図的に強い咳をさせる訓練だからです。
4:× 口腔ケアはエアロゾル発生リスクが高いです。
口腔内を操作するため、唾液の飛散や咳の誘発が起こります。
5:○ 頭部挙上訓練はエアロゾル発生リスクが低いです。
仰向けで頭を持ち上げて舌骨上筋群を鍛える訓練で、咳や口腔内の操作を伴いません。
【ポイント】
頭部挙上訓練(シャキア訓練)は、食道入口部の開大を改善する目的で行います。
感染流行期には、エアロゾルが発生しやすい手技でN95マスクやフェイスシールドなどの防護具を用います。
【用語】
エアロゾル:空気中に浮遊する細かな粒子で、咳や吸引などによって放出され、感染の経路になりうる。
排痰訓練:気道にたまった痰を、咳や体位の工夫によって体の外へ出す訓練である。
咳嗽訓練:意図的に強い咳をする力を高めて、誤嚥物や痰を出しやすくする訓練である。
頭部挙上訓練:仰向けで頭だけを持ち上げて舌骨上筋群を鍛える訓練で、シャキア訓練とも呼ばれる。
舌骨上筋群:舌骨より上にある筋の集まりで、嚥下の際に舌骨と喉頭を前上方へ引き上げる働きがある。