正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
栄養療法は、腸が使える場合は経腸栄養、使えない場合は静脈栄養が基本です。
静脈栄養は、期間や必要なエネルギー量によって末梢静脈栄養と中心静脈栄養を使い分けます。
【選択肢別解説】
1:○ 記述は正しいです。
腸が機能している場合は、腸管の機能や免疫を保つためにも経腸栄養を基本とします。
2:× 静脈栄養が短期間の場合は、中心静脈栄養ではなく末梢静脈栄養が適応です。
中心静脈栄養は長期間(おおむね2週間以上)の場合に用います。
3:× 高カロリー輸液は、末梢静脈ではなく中心静脈から行います。
濃度の高い輸液を末梢静脈から入れると静脈炎を起こすためです。
4:○ 記述は正しいです。
経口摂取だけで必要な栄養量を満たせない場合は、経管栄養を追加して補います。
5:○ 記述は正しいです。
長期の経管栄養で消化管瘻をつくる場合は、胃瘻が第一選択です。
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)が広く行われています。
【ポイント】
経管栄養の期間がおおむね4週間を超える見込みなら、経鼻胃管より胃瘻が検討されます。
経口摂取を続けながら経管栄養で補う方法は、嚥下訓練中の患者でよく用いられます。
【用語】
経腸栄養:消化管を使って栄養を取り入れる方法で、経口摂取と経管栄養が含まれる。
末梢静脈栄養法:腕などの末梢の静脈から、比較的短い期間に栄養を補う方法である。
中心静脈栄養法:心臓に近い太い静脈にカテーテルを入れ、高濃度の栄養を長期にわたって補う方法である。
経管栄養:鼻から入れた管や胃瘻などを通して、胃や腸へ直接栄養剤を送る方法である。
高カロリー輸液:エネルギーを多く含む濃い栄養の輸液で、太い静脈から投与される。
胃瘻:腹壁から胃へ小さな穴をあけて管を通し、そこから栄養を送るための方法である。