正答2
解説
正解は2です。
この問題は自己免疫疾患でないものを選ぶので、○ が答えです。
自己免疫疾患は、免疫系が自分自身の組織を異物とみなして攻撃し、臓器が傷害される疾患です。
【選択肢別解説】
1:× 橋本病は自己免疫疾患です。
抗サイログロブリン抗体や抗TPO(甲状腺ペルオキシダーゼ)抗体がみられ、慢性甲状腺炎から甲状腺機能低下症を来します。
2:○ 気管支喘息は自己免疫疾患ではありません。
ダニやハウスダストなどの外来抗原に対するアレルギー反応(主にⅠ型)が関わる、気道の慢性炎症性疾患です。
自分の組織を標的とする自己抗体が病因ではない点が、他の肢と異なります。
3:× 関節リウマチは自己免疫疾患です。
リウマトイド因子や抗CCP(環状シトルリン化ペプチド)抗体が陽性となり、滑膜炎から関節破壊が進みます。
4:× シェーグレン症候群は自己免疫疾患です。
抗SS-A抗体・抗SS-B抗体がみられ、涙腺や唾液腺が傷害されて目や口が乾燥します。
5:× 全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫疾患です。
抗核抗体や抗dsDNA抗体が陽性となり、皮膚・関節・腎臓など全身の臓器が障害されます。
【ポイント】
アレルギーは「外から来た抗原への過剰反応」、自己免疫疾患は「自分の組織への反応」と区別して覚えましょう。
【用語】
自己免疫疾患:免疫系が自分自身の組織を異物とみなして攻撃し、障害を起こす病気の総称である。
橋本病:甲状腺に慢性の炎症が起こる自己免疫性の疾患で、甲状腺機能が低下することが多い。
シェーグレン症候群:涙腺や唾液腺が障害され、目や口の乾燥をきたす自己免疫疾患である。
全身性エリテマトーデス:皮膚・関節・腎臓など全身の臓器に炎症が起こる自己免疫疾患で、SLEとも呼ばれる。
気管支喘息:気道に慢性の炎症があり、刺激により気道が狭くなって発作的な呼吸困難や喘鳴を起こす病気である。