正答4
解説
正解は4です。
国際音声記号(IPA)で表した音が、共通語の音声に現れるかどうかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× [dz]は共通語で使われます。
語頭や撥音の後の「ザ・ズ・ゼ・ゾ」の子音(有声歯茎破擦音)として現れます。
2:× [j]は共通語で使われます。
「ヤ・ユ・ヨ」の子音(有声硬口蓋接近音)です。
3:× [ɸ]は共通語で使われます。
「フ」の子音(無声両唇摩擦音)で、上下の唇の隙間で摩擦を起こします。
4:○ [y]は共通語で使われません。
IPAの[y]は唇を丸めた前舌の狭母音で、フランス語のuやドイツ語のüの音です。
ヤ行の子音を表す記号は[j]であり、[y]と混同しないよう注意が必要です。
5:× [ɯ]は共通語で使われます。
唇を丸めない後舌の狭母音で、共通語の「ウ」を表します。
【ポイント】
IPAの[y]は母音、[j]は子音(ヤ行)という区別が頻出です。
共通語の「ウ」は唇の丸めが弱いため、円唇の[u]ではなく[ɯ]で表されます。
【用語】
国際音声記号:世界のあらゆる言語の音を、一つの記号に一つの音を対応させて書き表すための記号体系である。
[ɸ]:唇を狭めて息を出す無声の両唇摩擦音を表す記号で、共通語の「フ」の子音にあたる。
[ɯ]:唇を丸めない後舌の狭母音を表す記号で、共通語の「ウ」にあたる。
[y]:唇を丸めた前舌の狭母音を表す記号で、フランス語のuなどにみられる。