正答3
解説
正解は3です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない記述)です。
第1フォルマント(F1)は口の開き(舌の高さ)と、第2フォルマント(F2)は舌の前後の位置と関係します。
口を大きく開けるほどF1が高く、舌が前寄りなほどF2が高くなります。
【選択肢別解説】
1:× /a/のF1が最も高いのは適切です。
5母音のなかで、/a/は最も口の開きが大きい母音です。
2:× /i/のF1とF2の差が最も大きいのは適切です。
/i/は狭母音でF1が最も低く、前舌母音でF2が最も高いからです。
3:○ /u/のF2が/i/より高いというのは適切ではありません。
/u/は後舌寄りの母音で、F2は/i/よりかなり低くなります。
成人男性のおおよその目安では、/i/のF2は2000Hzを超え、/u/のF2は1000Hz台前半です。
4:× /e/のF1が/i/より高いのは適切です。
/e/は/i/より口の開きが大きい母音だからです。
5:× /o/のF2が/e/より低いのは適切です。
/o/は後舌母音、/e/は前舌母音だからです。
【ポイント】
F1は口の開き、F2は舌の前後の位置を反映すると覚えましょう。
F1とF2の値を平面に並べると、5母音は三角形に近い配置になります。
【用語】
フォルマント:母音など声道の共鳴によって、スペクトルに現れる周波数の強いピークである。
第1フォルマント:フォルマントのうち最も低いもので、口の開き具合を反映する。
第2フォルマント:2番目に低いフォルマントで、舌の前後の位置を反映する。