正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
高次脳機能障害などの症状と、それに対する訓練法の対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 道順障害-道順の言語化は正しい組合せです。
景色や方向の手がかりを「〇〇の角を右」のように言語に置き換え、保たれた言語機能で道順を覚えます。
2:○ 構成障害-PQRST法は誤った組合せです。
PQRST法は記憶障害に対する訓練法で、文章を予習・質問・精読・暗唱・テストの5段階で読み、内容を記憶します。
構成障害には、模写や積み木などの構成課題を段階的に行う訓練が用いられます。
3:× 記憶障害-手がかり漸減法は正しい組合せです。
最初は多くの手がかりを与え、正答できたら手がかりを少しずつ減らして、新しい情報を学習させます。
4:× 発語失行-8段階統合刺激法は正しい組合せです。
ローゼンベックらによる方法で、臨床家の手本との同時発話から、自発的な発話へと段階的に進めます。
5:× 全般性注意障害-Attention Process Training(APT)は正しい組合せです。
持続性・選択性・転換性・分配性の注意を、階層的に練習する訓練です。
【ポイント】
PQRST法は記憶障害、APTは注意障害、8段階統合刺激法は発語失行と、セットで覚えましょう。
【用語】
道順障害:慣れた場所でも、目的地までの道順を覚えられず、道に迷ってしまう状態である。
構成障害:空間的なまとまりを理解して、物を組み立てたり図形を描いたりすることが難しくなる状態である。
PQRST法:文章を予習、質問、読む、述べる、テストの手順で学習し、記憶を助ける方法である。
手がかり漸減法:手がかりを多く与えた状態から、できる範囲で少しずつ手がかりを減らして記憶を定着させる方法である。
8段階統合刺激法:発語失行の訓練法で、治療者の手本との同時発話から自発的な発話へと段階的に進める方法である。
Attention Process Training:注意を持続、選択、転換、分配の各段階に分けて、階層的に訓練する方法である。