正答2
解説
正解は2です。
この問題は前言語期の評価に適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
前言語期は初語が出る前の時期であり、ことばで答える必要のない観察式の検査や、養育者への質問紙が適しています。
【選択肢別解説】
1:× 新版K式発達検査は前言語期にも適切です。
0歳から適用でき、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の領域を観察によって評価します。
2:○ WPPSI-Ⅲは前言語期の評価に適切ではありません。
適用年齢は2歳6か月以上で、ことばで答える課題を含む知能検査であり、まだ話しことばのない子どもには実施できません。
3:× 日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙は前言語期にも適切です。
養育者が記入する質問紙で、「語と身振り」版は8か月から18か月を対象に、ことばの理解や身振りを評価します。
4:× LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール)は前言語期にも適切です。
0歳から6歳を対象とし、前言語的なコミュニケーションの段階から評価できます。
5:× 言語発達遅滞検査(〈S-S法〉)は前言語期にも適切です。
事物の機能的操作や身振りなど、記号を獲得する前の段階から評価できます。
【ポイント】
前言語期の評価には、観察式(新版K式)、質問紙(マッカーサー)、行動評価(S-S法、LCスケール)が用いられます。
ウェクスラー式知能検査は、ことばのやりとりができる段階で用います。
【用語】
新版K式発達検査:乳幼児から成人まで、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の領域で発達の状態を調べる検査である。
WPPSI-Ⅲ:幼児を対象とした、ウェクスラー式の知能検査の第3版である。
日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙:保護者が回答する質問紙で、乳幼児の語彙やジェスチャーなどの発達を調べる検査である。
LCスケール:言語・コミュニケーション発達スケールのことで、言語表出、言語理解、コミュニケーションの面から発達を評価する。
S-S法:言語発達遅滞検査の方法で、記号形式と指示内容の関係から言語発達を評価する検査である。