正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
DN-CAS認知評価システムは、PASS理論に基づき、プランニング・注意・同時処理・継次処理の4つの認知機能を評価する検査です。
適用年齢は5歳から17歳で、認知処理の偏りを明らかにして支援に生かします。
【選択肢別解説】
1:× 知的能力障害の評価には、全般的な知能を測るWISCや田中ビネー知能検査が中心となります。
DN-CASは、知能水準の判定よりも認知処理の特徴を調べることに重点があります。
2:× 常同運動障害は、反復的で目的のない運動を特徴とする障害です。
行動観察が評価の中心であり、DN-CASの有用性は高くありません。
3:○ 限局性学習障害では有用性が高いです。
読み書きや計算の困難の背景にある、同時処理や継次処理の弱さを明らかにし、指導方法の選択に役立てられます。
4:○ 注意欠如・多動性障害(ADHD)では有用性が高いです。
プランニングや注意の尺度で、行動を計画・制御する力や注意の特徴を評価できます。
5:× 社会的コミュニケーション障害は、語用論的な言語使用の障害です。
評価は会話の観察や語用の検査が中心となり、DN-CASの有用性は高くありません。
【ポイント】
DN-CASはPASS(Planning・Attention・Simultaneous・Successive)の4尺度で覚えましょう。
LDとADHDの認知特性の把握に有用な検査です。
【用語】
DN-CAS:ダス・ナグリエリ認知評価システムのことで、PASS理論にもとづき認知処理の特徴を調べる検査である。
PASS:プランニング、注意、同時処理、継次処理の英語の頭文字をとった略称で、認知機能をこの4つでとらえる理論である。
限局性学習障害:全般的な知的発達に遅れがないのに、読み、書き、算数などの特定の学習が著しく難しい状態である。
注意欠如・多動性障害:不注意、多動性、衝動性が年齢に不相応に目立ち、生活に支障をきたす発達障害である。
社会的コミュニケーション障害:言葉の社会的な使い方が難しく、場面に合わせた会話や状況の理解がうまくできない状態である。
常同運動障害:手をひらひらさせるなど、目的のない同じ動きを繰り返す状態である。