正答5
解説
正解は5です。
乳幼児の聴覚と聴覚行動の発達を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× モロー反射は、生後3か月を過ぎて出現するものではありません。
新生児期からみられる原始反射で、大きな音などで誘発され、生後4か月ごろまでに消失します。
2:× 乳児が母親とほかの女性の声を聞き分けられないというのは誤りです。
新生児でも、胎内で聞いていた母親の声を好んで聞くことが知られています。
3:× 胎生40週に聴覚が機能し始めるというのは誤りです。
40週は出生のころであり、胎児の聴覚はそれよりずっと早い胎生20週台から機能し始め、胎内で音に反応します。
4:× 2歳で音韻分解が可能になり始めるというのは誤りです。
語を音(モーラ)に分ける音韻分解は、4歳ごろから可能になり始めます。
5:○ 純音聴力検査の結果がほぼ6歳で成人と一致するのは正しいです。
純音聴力検査は4歳前後から実施でき、6歳ごろには成人と同様の閾値と信頼性が得られます。
【ポイント】
幼児の聴力検査は、年齢に応じて聴性行動反応聴力検査(BOA)、条件詮索反応聴力検査(COR)、遊戯聴力検査、純音聴力検査と使い分けます。
【用語】
モロー反射:新生児にみられる原始反射の一つで、大きな刺激で両腕を広げて抱きつくような動きをする。
音韻分解:語をひとつひとつの音に分けて考える力で、音韻意識の一つである。
聴性行動反応聴力検査:音に対する乳児の行動の変化を観察して聴力を調べる検査で、BOAと略される。
条件詮索反応聴力検査:音と光や絵などの視覚報酬を結びつけ、音のする方向を振り向く反応を利用する検査で、CORと略される。
遊戯聴力検査:音が聞こえたら遊びの動作を行うよう条件づけて、幼児の聴力を調べる検査である。
純音聴力検査:単一の周波数の音を聞かせ、聞こえる最小の音の大きさを調べる検査である。