正答1
解説
正解は1です。
この問題は乳幼児期の難聴の原因とならないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 耳硬化症は、乳幼児期の難聴の原因とはなりません。
アブミ骨の底部が周囲の骨と固着して伝音難聴を来す疾患で、思春期以降、とくに成人に発症し、女性に多いです。
2:× ムンプス難聴は、乳幼児期の難聴の原因となります。
おたふくかぜに伴い、多くは一側性の高度感音難聴を来します。
3:× 滲出性中耳炎は、乳幼児期の難聴の原因となります。
幼児期に多く、中耳に液体がたまって軽度から中等度の伝音難聴を来します。
4:× 細菌性髄膜炎は、乳幼児期の難聴の原因となります。
炎症が内耳に及び、両側の高度感音難聴を残すことがあります。
5:× 真珠腫性中耳炎は、乳幼児期の難聴の原因となります。
先天性真珠腫は小児にみられ、耳小骨を破壊して伝音難聴を来します。
【ポイント】
耳硬化症は「成人・女性・伝音難聴・アブミ骨固着」と覚えましょう。
細菌性髄膜炎後の難聴では、蝸牛が骨化する前に人工内耳の手術を検討する必要があります。
【用語】
耳硬化症:中耳のアブミ骨が固着して動きが悪くなり、伝音難聴をきたす病気である。
ムンプス難聴:ムンプスウイルスの感染により、多くは片耳に高度の感音難聴が生じる病気である。
滲出性中耳炎:中耳に滲出液がたまり、聞こえが低下する病気で、小児に多い。
細菌性髄膜炎:脳や脊髄を包む膜に細菌が感染して炎症を起こす病気で、難聴を残すことがある。
真珠腫性中耳炎:中耳に入り込んだ上皮から角化物がたまって塊となり、周囲の骨を破壊していく病気である。
伝音難聴:外耳や中耳の障害で、音が内耳にうまく伝わらないために生じる難聴である。