正答3
解説
正解は3です。
1台の補聴器に複数のマイクを搭載すると、音が各マイクに届く時間差から音の来る方向がわかります。
これを利用して、特定の方向の音を強調する指向性機能が実現できます。
【選択肢別解説】
1:× ハウリングの抑制は、複数マイクの主な目的ではありません。
ハウリングは出力音がマイクに回り込むことで起こり、耳栓の密閉性の改善やハウリング抑制機能で抑えます。
2:× 内部の結露の防止は目的ではありません。
結露や湿気への対策は、乾燥ケースや防水・防湿の設計で行います。
3:○ 周辺の騒音を低減することが目的です。
前方の話し手の声を強調し、後方や側方からの騒音を抑える指向性マイクとして働き、騒音下での聞き取りを改善します。
4:× 実耳装用利得の改善は目的ではありません。
利得は補聴器の増幅の設定で決まり、マイクの数で決まるものではありません。
5:× 補聴援助機器の活用は目的ではありません。
FMシステムやデジタルワイヤレス機器との接続は、受信機能や外部入力によって行います。
【ポイント】
騒音下の聞き取りの改善には、指向性マイクと雑音抑制機能が用いられます。
離れた話し手の声を聞くには、補聴援助システム(FM・デジタルワイヤレスなど)が有効です。
【用語】
ハウリング:補聴器から出た音がマイクに入り、増幅を繰り返して生じるピーという音である。
指向性マイク:特定の方向からの音を強調して、周囲の雑音を減らすマイクである。
実耳装用利得:補聴器を装用した状態で、外耳道内の鼓膜近くの音圧が入力音よりどれだけ大きいかを表す値である。
補聴援助機器:補聴器だけでは聞き取りにくい場面で、聞こえを補う機器の総称である。
FMシステム:話し手の声を電波で直接補聴器に送り、雑音や距離の影響を減らす補聴援助機器である。