正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
PVT-R(絵画語い発達検査)の評価点(SS)は平均10、標準偏差3で表されます。
したがってSS9は年齢相応の平均的な語彙力を示し、この女児は4歳児として平均的な言語発達をしていると考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 語頭音の抽出は習得していると考えられます。
音韻意識は4歳ごろから発達し、語の最初の音を取り出すことはその初期に可能になります。
2:× 日本語100音節を正しく言えるとは考えにくいです。
サ行音やラ行音などは習得が遅く、構音がほぼ完成するのは6〜7歳ごろです。
3:× 語音聴力検査を書字法で遂行することは難しいです。
4歳ではまだ文字を正しく書けない子どもが多く、書字による回答は困難です。
4:× 物語の要点をまとめて伝えることは難しいです。
出来事の順序や要点を整理して話す力は、5〜6歳以降に発達していきます。
5:○ 年齢を尋ねられて4本指で示すことは習得していると考えられます。
4程度までの数の概念はこの時期に身についており、質問の意味を理解して指で示すことができます。
【ポイント】
評価点(SS)は平均10、標準偏差3なので、7〜13がおおむね平均の範囲です。
早期に両側人工内耳を装用した子どもでは、年齢相応の言語発達が期待できます。
【用語】
人工内耳:内耳の蝸牛に電極を挿入し、電気刺激で聴神経を直接刺激して音を聞かせる装置である。
PVT-R:絵画語い発達検査の改訂版で、聞いた語に合う絵を選ばせて語彙の理解力を調べる検査である。
評価点:検査結果を平均10、標準偏差3の尺度に換算した点数で、SSとも呼ばれる。
語頭音の抽出:語の最初の音を取り出して答える課題で、音韻意識の発達を示す。
語音聴力検査:言葉の音を聞かせて、どの程度正しく聞き取れるかを調べる検査である。