正答1
解説
正解は1です。
この問題はワレンベルグ症候群でみられないものを選ぶので、○ が答え(みられない症状)です。
ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)は、椎骨動脈や後下小脳動脈の閉塞で、延髄の外側が障害されて起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 舌下神経核と舌下神経は、延髄の内側を走っています。
そのため外側の病変では障害されず、舌下神経麻痺はみられません。
舌下神経麻痺は、延髄内側症候群(デジュリン症候群)でみられます。
2:× 疑核(舌咽神経・迷走神経の運動核)が障害されると、軟口蓋や咽頭・喉頭が麻痺します。
その結果、構音障害や嗄声が生じます。
3:× 同じく疑核の障害で咽頭の筋肉が麻痺し、嚥下障害が起こります。
4:× 病巣と同じ側の顔面と、反対側の体幹・四肢に温痛覚障害が生じます。
三叉神経脊髄路核と外側脊髄視床路が障害されるためです。
5:× 下小脳脚が障害されるため、病巣と同じ側に小脳失調が起こります。
【ポイント】
ワレンベルグ症候群では、ホルネル症候群、めまい、眼振もみられます。
延髄の内側を走る錐体路や内側毛帯は保たれるため、片麻痺や深部感覚障害は通常ありません。
【用語】
ワレンベルグ症候群:延髄外側の梗塞で起こり、嚥下障害・めまい・顔面と体幹の温痛覚障害などを呈する。
温痛覚障害:温度や痛みの感覚が感じにくくなる、感覚障害の一つである。
小脳失調:小脳の障害により、ふらつきや動作のぎこちなさが生じる状態である。
舌下神経麻痺:舌下神経の障害により、舌の動きが悪くなったり萎縮したりする状態である。