正答3
解説
正解は3です。
この問題はラ行子音の異音でないものを選ぶので、○ が答え(異音として現れない音)です。
日本語のラ行子音(音素/r/)は、話者や語の中の位置によって、いろいろな音で発音されます。
これらはすべて同じ音素の異音です。
【選択肢別解説】
1:× [l]は歯茎側面接近音を表す記号です。
[l]は、一部の話者や語頭などで、ラ行子音として現れる異音です。
2:× 歯茎弾き音[ɾ]は、ラ行子音の最も代表的な発音です。
特に母音にはさまれた語中でよく現れます。
3:○ 口蓋垂ふるえ音[ʀ]は、口蓋垂を震わせて出す音です。
フランス語やドイツ語のrに見られる音で、日本語のラ行子音の異音としては現れません。
4:× 歯茎ふるえ音[r]は、いわゆる巻き舌の音です。
強調した話し方や、一部の話者・地域でラ行子音として現れます。
5:× 歯茎接近音[ɹ]は、舌先が歯茎に触れずに近づくだけの音です。
語中のラ行子音として現れることがあります。
【ポイント】
ラ行子音の異音は、いずれも舌先と歯茎(その付近)で作られる音です。
口蓋垂など、口の奥で作る音は含まれません。
【用語】
異音:同じ音素に属しながら、音声として異なって実現される音である。
ラ行子音:日本語のラ行で出す子音で、はじき音が代表的な実現である。
音素:意味を区別する働きをもつ、言語における音の最小単位である。
口蓋垂ふるえ音:口蓋垂を震わせて出す音で、フランス語やドイツ語のrの発音にみられる。
歯茎ふるえ音:舌先を歯茎に当てて数回震わせて出す音で、いわゆる巻き舌の音である。
歯茎接近音:舌先を歯茎に触れない程度に近づけ、摩擦を起こさずに出す音である。