共通語(東京方言)で、アクセントの低い拍を〇、高い拍を●で示す。
下線部は連用形と、行為名詞(連用形から名詞に替わったもの)プラス助詞である。
行為名詞はどれか。
2つ選んでください。
正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
動詞の連用形が名詞になったもの(行為名詞)と、動詞のままの連用形を、アクセントで区別する問題です。
東京方言では、起伏式の動詞の連用形が名詞になると、アクセントが尾高型に変わることが多いです。
動詞のままの連用形は、元の動詞の下がり目の位置を保ちます。
【選択肢別解説】
1:× 「飲みに(●〇〇)」は頭高型で、動詞「飲む(●〇)」の下がり目を保っています。
「飲みに行く」は行く目的を表す動詞の連用形です。
2:○ 「飲みに(〇●〇)」は、「のみ」が尾高型で、助詞「に」で下がっています。
「ゼミの飲み」のように「の」で修飾されているので、飲み会という意味の行為名詞です。
3:○ 「泳ぎを(〇●●〇)」は、「およぎ」が尾高型で、助詞「を」で下がっています。
「を」を伴って目的語になっているので、行為名詞です。
4:× 「もぐりに(〇●〇〇)」は中高型で、動詞「もぐる(〇●〇)」の下がり目を保っています。
「もぐりに行く」は行く目的を表す動詞の連用形です。
5:× 「泳ぎに(〇●〇〇)」は中高型で、動詞「泳ぐ(〇●〇)」の下がり目を保っています。
肢3の名詞「泳ぎ」(尾高型)と比べると、違いがよくわかります。
【ポイント】
同じ「泳ぎ」でも、名詞は「〇●●〇(泳ぎを)」、動詞は「〇●〇〇(泳ぎに)」と高低が変わります。
文法上の働き(「の」で修飾される、「を」が付く)も名詞かどうかの手がかりになります。
【用語】
連用形:動詞の活用形の一つで、「飲み」「泳ぎ」のように文を続けたり名詞化したりする形である。
行為名詞:動詞の連用形から名詞に転じた語で、動作そのものを指す名詞である。
アクセント:語ごとに決まっている、音の高低や強弱の配置のことである。
拍:日本語で一定の長さをもつ音の単位で、モーラとも呼ばれる。
尾高型:語の最後の拍まで高く発音し、後に続く助詞で音が下がるアクセントの型である。