正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
医療倫理の4原則は、自律尊重、無危害(悪不履行)、善行、正義(公正)です。
本問の状況で、どの2つの原則が対立しているかを考えます。
【選択肢別解説】
1:○ 障害者の意向を優先することは、本人の自己決定を尊重する自律尊重の原則に沿った行為です。
2:○ その結果として本人の生命に危険が及ぶことは、「害を与えてはならない」という無危害(悪不履行)の原則に反します。
つまり、自律尊重と無危害の間でジレンマが生じています。
3:× 善行は、相手の利益になることを積極的に行う原則です。
本問で問題になっているのは「生命に危険が及ぶ」という害の回避なので、無危害の原則が当てはまります。
4:× 正義・公平は、医療資源や負担を公平に分配する原則です。
本問は本人の意向と危険の問題で、分配の公平は関わりません。
5:× 倫理的調整は、医療倫理の4原則に含まれる倫理原則ではありません。
【ポイント】
無危害は「害を与えない」、善行は「利益をもたらす」と区別しましょう。
倫理的ジレンマでは、どの原則とどの原則が対立しているかを言葉にすることが大切です。
【用語】
自律尊重:本人の意思や自己決定を尊重するという倫理原則である。
悪不履行:患者に害を与えないという倫理原則で、無害性とも呼ばれる。
善行:患者の利益のために最善を尽くすという倫理原則である。
倫理的ジレンマ:複数の倫理原則が対立し、どれを優先すべきか判断に迷う状況である。
正義・公平:医療資源や負担を、人によって偏らないように公平に配分するという倫理原則である。