正答2
解説
正解は2です。
失語症は主に左大脳半球の損傷で起こります。
そのため、同じ左半球の損傷で起こる症状が合併しやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 片麻痺の病態失認は、主に右半球の広い範囲の損傷で生じます。
左半球損傷による失語症との合併は多くありません。
2:○ 観念運動性失行は、左頭頂葉など左半球の損傷で生じます。
言語に関わる領域と病巣が近いため、失語症に合併しやすい症状です。
3:× 半側空間無視は、主に右半球(右頭頂葉など)の損傷で、左側の空間に生じます。
4:× 街並失認は、主に右の側頭葉内側部(海馬傍回など)の損傷で生じます。
よく知っている建物や風景がわからなくなる症状です。
5:× 相貌失認は、主に右(または両側)の紡錘状回など、後頭葉と側頭葉の内側の損傷で生じます。
【ポイント】
左半球損傷では、失語、観念運動性失行、観念性失行、ゲルストマン症候群がみられます。
右半球損傷では、半側空間無視、病態失認、着衣失行、地誌的障害がみられます。
【用語】
観念運動性失行:口頭の指示や模倣では動作ができないが、自然な場面では行える失行である。
半側空間無視:脳損傷の反対側の空間にある刺激に気づかなくなる症状である。
病態失認:自分の麻痺などの障害に気づかない、または認めようとしない状態である。
街並失認:よく知っているはずの街並みや建物を見ても、それが何かわからなくなる症状である。
相貌失認:見慣れた人の顔を見ても、誰の顔であるかわからなくなる症状である。