正答3
解説
正解は3です。
意味記憶は、言葉の意味や物についての知識など、いつどこで覚えたかに関係しない記憶です。
記憶の種類と、関係の深い脳の部位の対応を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 前脳基底部の損傷は、出来事の記憶(エピソード記憶)の障害と作話を起こします。
2:× 海馬の損傷は、新しい出来事を覚えられない前向性健忘を起こします。
意味記憶は比較的保たれます。
3:○ 意味記憶は、側頭葉の前部と関係が深いとされています。
意味性認知症では側頭葉の前部が萎縮し、語の意味や物の知識が失われていきます。
4:× 脳梁膨大後域の損傷は、道順障害やエピソード記憶の障害を起こします。
5:× 小脳は運動の協調や、体で覚える手続き記憶に関わります。
意味記憶の中心となる部位ではありません。
【ポイント】
エピソード記憶は海馬などの内側側頭葉、意味記憶は側頭葉前部、手続き記憶は小脳や大脳基底核と対応させましょう。
【用語】
意味記憶:言葉の意味や事実などに関する知識についての記憶である。
側頭葉前部:側頭葉の前方部分で、意味記憶に深く関わる領域である。
海馬:側頭葉内側にあり、新しい出来事の記憶の形成に重要な部位である。
脳梁膨大後域:脳梁後端の後方の皮質領域で、記憶の障害との関連が知られる。
前脳基底部:前頭葉の底面後方にある領域で、損傷されると健忘や作話を生じることがある。