正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
前頭葉内側面(補足運動野や帯状回など)の損傷で、病巣と反対側の手に現れる症状を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 視覚性運動失調は、見た物に手を正確に伸ばせない症状です。
頭頂葉と後頭葉の損傷で生じ、前頭葉内側面の損傷では生じません。
2:○ 把握反射は、手のひらに触れた物を握りしめてしまう反射です。
前頭葉内側面の損傷で、病巣と反対側の手に現れます。
3:○ 本能性把握反応は、手に触れた物や目に入った物を追いかけてつかもうとする反応です。
把握反射と同じく前頭葉内側面の損傷で、反対側の手に現れます。
4:× 前頭葉内側面の運動野が担っているのは、主に下肢の運動です。
そのためこの部位の損傷による麻痺は、上肢ではなく下肢に強く現れます。
5:× 利用行動は、目の前の道具を勝手に使ってしまう行動です。
両手に現れ、病巣と反対側の手だけに限られる症状ではありません。
【ポイント】
前頭葉内側面の損傷では、把握反射、本能性把握反応、道具の強迫的使用、超皮質性運動失語などがみられます。
【用語】
把握反射:手のひらに触れた物を握りしめてしまう原始的な反射である。
本能性把握反応:手に触れた物や目に入った物を、追いかけるようにしてつかもうとする反応である。
利用行動:目の前の物を見ると、指示されなくても使ってしまう行動である。
視覚性運動失調:視覚で捉えた物に手を伸ばして正確に到達することが難しい症状である。