正答1
解説
正解は1です。
認知神経心理学的アプローチは、言語の情報処理モデルを使って、どの処理段階が障害されているかを明らかにし、その段階に合わせて治療する方法です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
このアプローチでは、ブローカ失語やウェルニッケ失語といった失語型ではなく、障害された処理段階に基づいて治療法を選びます。
2:× 正しい記述です。
単語の理解や産生の経路を示す言語情報処理モデル(ロゴジェンモデルなど)を用います。
3:× 正しい記述です。
意味性の誤りか音韻性の誤りかといった誤反応の質を分析し、障害の段階を推定します。
4:× 正しい記述です。
表面に出ている症状の背後にある、どの処理段階の障害かを特定することが目的です。
5:× 正しい記述です。
単語の親密度・心像性・頻度などで成績がどう変わるかを調べ、障害の段階を見分ける手がかりにします。
【ポイント】
古典的な失語型による分類は「症状のまとまり」を、認知神経心理学的アプローチは「処理段階の障害」をとらえるという違いを押さえましょう。
【用語】
認知神経心理学的アプローチ:言語の情報処理モデルを使い、障害された処理段階を特定して治療を行う方法である。
言語情報処理モデル:言葉の理解や産生が、いくつかの処理段階を経て行われることを示した図式的なモデルである。
失語型:ブローカ失語やウェルニッケ失語のように、症状の組み合わせで分類した失語症のタイプである。
親密度:ある単語を日常でどのくらい見聞きして慣れ親しんでいるかを示す指標である。
心像性:ある単語からどれだけ具体的なイメージが浮かびやすいかを示す指標である。